株主優待とは?
- 株主優待とはある特定の日(権利付最終日)に株を持っている人(株主)へ贈られる企業からのプレゼントです。
- ある特定の日(権利付最終日)は企業によって違いますが、年に1~2度実施している企業が多く、郵送で送られてきます。
- 株数によって株主優待の種類が違う場合があります。
株主優待を取る日は「権利付最終日」
優待をもらうためには、権利付最終日に株主であることが必要です。
大事なのは権利付最終日に株を保有しているということです。
売って良いのは権利付最終日の翌日(権利落ち日)以降です。
権利付最終日またはそれ以前に株を売ってしまうと優待はもらえなくなってしまいます。
企業が優待贈呈の条件として提示している株数を保有していない場合も優待はもらえないので注意が必要です。
たいていは100株から優待はもらえますが、中には200株以上や1000株以上などの企業も存在します。
◆楽天証券の公式サイトの図を参照してみます。
この図の場合26日に株を持っていれば優待はもらえます。
27日に売るのはOKです。(26日に売ってはいけません)
優待をもらう権利が確定する日は「権利確定日」
上記の図の31日が権利確定日です。
この権利確定日に株主としてか株主名簿に登録されていれば優待がもらえます。
株主名簿に登録されるまでは3営業日間の手続き期間が必要となります。(土日祝日を除く)
株主として登録されるのは株を買ってから4日目となるので権利確定日から(権利確定日を含む)4日前(土日祝日を除く)に株を買って株主になっておく必要があるのです。
※この「権利確定日」は主に企業の「決算日」に該当します。
権利確定月や権利付最終日の調べ方
企業のHPや証券会社の公式サイトでも調べることができます。
証券会社によっては月ごとに株主優待が検索できる機能もあるので、今月はどんな優待があるのかなど一括で調べることが出来るので便利です。
◆これはカブドットコム証券の優待検索画面です。
優待月(権利確定月)を選べば、対象月の優待の写真、種類、その日の株価などを調べられてとても便利です。
優待の種類なども指定すれば欲しい優待を絞り込むことができます。
あと、別の機会で説明しますが、優待タダ取りのための一般信用売建可能銘柄の検索もできます。
◆これはSBI証券 の銘柄情報(株主優待情報)のページです
権利付最終日が表記されています。
権利付最終日と権利確定日は間違いやすいですが、優待を取るために大事なのは権利付最終日なので、ここを見れば間違うことはないと思います。
優待は3月が多い
企業の決算月は3月が最も多くなっています。
決算月=優待権利月の場合が多いので、3月に優待を実施する企業が多くなっています。
優待は年に1回の企業もありますが、2回くれる企業もあります。
その場合は半期に1度、半年後ととなるので3月・9月となる場合が多いです。
というわけで、9月も3月ほどではないですが、優待が多い月となっています。
◆月ごとの優待数(2016年6月現在)
1月(28社) | 2月(134社) | 3月(716社) |
4月(26社) | 5月(31社) | 6月(98社) |
7月(20社) | 8月(95社) | 9月(376社) |
10月(25社) | 11月(36社) | 12月(132社) |
随時5社 |
※100社以上優待がある月は2月・3月・9月・12月となっています。
※6月・8月も100社弱とそこそこ多い月になっています。
優待目的で株を買うポイント
株主優待は権利付最終日に株主であれば良いわけですが、それだと権利落ち日に株価がどーんと下がり大損してしまうなんてこともよくあります。
権利落ち日は株価が下がる可能性が高いのです。
株主優待のある企業の株は優待月に向かって数ヶ月前から株価が騰がっていく場合が多いと言われています。(必ずしもそうとは限りません)
というわけで、優待月の2ヶ月ほど前に優待株を買うと良いとも言われています。
あとは先ほども書いたように権利落ち日に大きく下がる場合が多いので、落ち日以降、株価が下がりきったところを狙って買い、次の優待までの値上がりに期待するという手もあります。
ただし、長い間株をもっていると、保有期間内に市場全体が株価暴落に見舞われ、業績、優待関係なく株価が酷く下がる場合があります。
優待株を早めに買うということはそういうリスクもあるので、その辺はご自信の判断でお買い上げください。
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